エンタメ消化器官

様々なエンタメ作品に対する個人的な感想

2023年2月中に観た映画をまとめてみました。

※ネタバレをいとわない形で書いています。未見の方や、ネタバレを一切踏みたくないという方が閲覧する場合はご注意下さい。

 

主観ランキング(2023年2月)

映画館、自宅問わず、2023年2月中に観た映画について、「映画」として観た場合に自分が好きだなと思った順に並べてみました。前回同様、主観で並べているので当てになりません← 完全に独断と偏見ですが、なんらかの参考になれば……

 

 1位 サイコ
 2位 スティング
 3位 言の葉の庭
 4位 LAMB/ラム
 5位 ワイルド・バレット

 

以下にそれぞれの感想をまとめていきます。

 

サイコ

あらすじ

アルフレッド・ヒッチコック監督によるサイコサスペンスの古典的名作。不動産会社に勤める女性マリオンは恋人サムとの結婚を望んでいたが、サムは元妻への慰謝料の支払いに追われ再婚を渋っていた。そんな中、会社の金4万ドルを銀行へ運ぶことになった彼女は、出来心からその金を持ち逃げしてしまう。サムの元を目指して車を走らせるマリオンだったが、大雨で視界が悪くなり、偶然見つけた寂れた宿「ベイツ・モーテル」でひと晩を過ごすことに。そこで彼女は、宿を1人で切り盛りする青年ノーマンと出会うが……。アンソニー・パーキンスがノーマン役を怪演。

引用:下記サイトより

eiga.com

感想

Amazonプライム・ビデオ(字幕)にて鑑賞。

やっぱり、ちゃんとしたモノクロ映画は違うなと思いました。
撮影時にモノクロになること前提で計算してライティングをしてるんだろうなっていうのを感じました。そして、めちゃくちゃ見やすい&美しい。
今となってはラストは見透せてしまう部分もあるけど、ストーリー構成はかなり風変わりなんじゃないかなと思います。特に主人公だと思ってた人が殺されて、真相を探る人が移り変わっていくパターンは私はあまり見たことがなかったです。某ゲームぐらい。大体の場合、主人公が大変な目に遭いつつも、どうにか死を回避して狂った犯人を突き止めるか、倒してしまうかになると思う。
いわゆるどんでん返しに近いけど、ラストよりも構成の仕方に驚きました。

60年以上前の映画とはいえ、今観てもしっかり楽しめます。素晴らしい……

 

スティング

あらすじ

第46回アカデミー賞7部門受賞した犯罪ドラマ。舞台はシカゴ。詐欺で稼ぐジョニー・フッカーは、親同然の師匠が殺されたことで、その復讐の協力を仰ぐため伝説の賭博師ヘンリー・ゴンドーフのもとを訪ねる。

引用:下記サイトより

filmarks.com

感想

テレビ放送(吹替)にて鑑賞。

仕方のないことですが、『サイコ』も然りで、古い映画を今観ると「あ、観たことあるパターンだ」ってなっちゃいますね。でも面白かったし、きっといろんな作者に影響を与えてきたんだろうなって思える楽しい作品でした。古沢良太氏とかは特に影響を受けてそう(勝手なイメージ

『コンフィデンスマンJP』シリーズが好きな人には最初のあたりで仕組みが全部解っちゃいそうだけど、展開のテンポの良さと小気味いい音楽で充分楽しめると思います。詐欺もの作品の基盤的映画なのかな。
劇中を区切る扉絵のようなシーンもとても好き。そして、耳馴染みのあるピアノ音楽、これのテーマ曲だったんだな、ってなりました。この年代の服装もカッコよくて好きです。ゲームの『Fallout』を思い出す←

好きなところがたくさん見つかる映画でした。

 

言の葉の庭

あらすじ

靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた。

引用:以下サイトより

www.kotonohanoniwa.jp

感想

Amazonプライム・ビデオにて鑑賞。

今まで観た新海誠作品の中で一番自分の好みに合っていたかもしれません。ほろ苦ラブストーリー。絶景の描き方は10年前から素晴らしいです。ただ、盛り上げるための演出とかはやっぱり今のほうが巧いなって思います。
個人的に新海誠作品はファンタジーものや冒険ものよりも、今回のような「日常の延長線上にあるエモ」とのほうが相性抜群だと思うので、どちらかというとそういう路線の作品をもっと作ってほしいなって気持ちが強いです。好みの問題ではありますが……

あと、46分という短さについて。これも好みの問題ですが、アニメ映画はこのぐらいの長さのほうが観やすくて助かる……

 

LAMB/ラム

あらすじ

山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。

ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、
羊ではない何かが産まれてくる。

子供を亡くしていた二人は、
"アダ"と名付けその存在を育てることにする。

奇跡がもたらした"アダ"との家族生活は
大きな幸せをもたらすのだが、
やがて彼らを破滅へと導いていく—。

引用:以下サイトより

klockworx-v.com

感想

Amazonプライム・ビデオ(字幕)にて鑑賞。

「これは昨日見た夢の話なんだけど」っていうのをずっと聞かされているような映画でした。「へぇ……(?????)」というのが正直な気持ちです。
これはまた何かの暗喩とかなのかしら……?
こういう理解できない映画に出会った時、実はモチーフになった物語か何かがあって、私の知識不足なのかな? というのをまず疑うんだけど、そういうことでいいんだよね……?
なんというか、もう少し説明してくれてもいいんじゃないかなっていうのと、脈絡なく物語が進んでいるように思えて、もうちょっとなんとかならなかったのかしら……
夫婦の日常パートとかがものすごく長くてなかなか展開が起こらないので、タイパとやらを求める人たちには不評なんじゃないかな……

キリスト教関連だって言う人と、ギリシャ神話関連だって言う人と、考察が様々でもう何がなんだか……笑
うーん……解らないものは解らないので「解らない」としか言いようがないですね?(開き直り

ぶっちゃけエンタメとしては予告のほうが出来がいいんじゃないかとさえ思う……

「おお、これ面白そう」で留めておいたほうが幸せなこともある←
あと吹替で観たせいか、予告の字幕ではあったセリフがなかったりして、「あれ?」ってなったりしてました。何にせよ、もう一回観ようとは思わないかなぁ……
ただ「これで行こう」って踏み切った勇気と想像力、北欧の景色の美しさは称賛できるかなと思います。人に勧めるにはちょっと難しいけど……

 

ワイルド・バレット

あらすじ

イタリアン・マフィアの下っ端ジョーイは、警察官の殺害に使用された拳銃の処理を命じられる。ジョーイはその銃を自宅の地下に隠す。その夜、隣に住むロシア人宅から銃声が聞こえる。発砲したのは、ジョーイの息子の親友、ロシア人一家の息子オレグ。使用されたのはジョーイが隠したはずの銃…。虐待を受けていたオレグが養父に発砲したのだった。この事件がきっかけで、イタリアン・マフィアとロシアン・マフィアの抗争が始まる…

filmarks.com

感想

テレビ放送(吹替)にて鑑賞。

吹替の中の人には本当に申し訳ないのですが、主人公が悪態をつくセリフ部分が特に下手過ぎて集中出来ませんでした…… 普通に話してるシーンはばっちりなのに、肝心の怒ったり泣いたりと感情的になった時に棒読みになるというか、音程がモールス信号みたいになってて…… きっと優しい人なんだろうな……

内容については、マフィアもののアクション映画としても特別面白いわけでもなく、精密なストーリー構築がされているわけでもなく、かといって特別つまらないとも言えない可もなく不可もない映画でした。映像の色味と演出がいちいち無駄におしゃれで、そこは工夫したんだろうなっていうのは感じます。

誘拐犯の夫婦のくだりは『時計じかけのオレンジ』感があって割と嫌いじゃなかったけど、必要なくだりだったかどうかはちょっとよく解らない…… 主人公の奥さんが怒りに任せて二人とも殺しちゃうし…… そのことについて、そのあと何も触れられてなかったけど大丈夫だったの……?

主人公の正体が判明するあたりから取ってつけたように、どんでん返しを繰り返していてちょっと笑ってしまいました。あと誰一人言うこと聞かない笑 そして、子供を危険な場所に連れ回すな笑 「本当のことを吐くんだ!」とか「お願い死なないで!」等々の一個ずつのくだりが間伸びしていて、もうなんか耐えられなくて笑ってしまう。「長い長い、もういいって笑」 ってなってました。

いろいろツッコミどころが多くて、別の意味で面白かったです……

 

以上、2023年2月中に観た映画の感想まとめでした。

2月は全体的に体調を崩していて、しばらく映画を観る気力もなかったし、観たい作品も公開されてなくて劇場には行かなかったな。

逆に3月は観たい映画が結構公開されるはずなので、出来るだけたくさん観に行けるといいなと思っています。『エブエブ』とか観たい。