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様々なエンタメ作品に対する個人的な感想

ゲーム『Steelrising(スチールライジング)』をプレイしました。

作品名:Steelrising(スチールライジング)
開発元:Nacon / Spiders
発売元:株式会社3goo
プレイしたハード:PS5

 

※この記事は2022年11月頃にプレイしたのを思い出しながら書いた記事です。記憶を頼りに書いた記事のため、現在公開されている作品とは内容が異なる可能性があります。ご了承いただければ幸いです。

 

※ネタバレをいとわない形で書いていきます。未プレイで中身を知りたくない方や、ネタバレを一切踏みたくないという方が閲覧する場合はご注意下さい。

 

概要

以下、公式サイトより引用

革命を導き、民衆を救え――
人と機械が織りなす、もうひとつのフランス革命
本作では、オートマタと呼ばれる機械人形の技術が発展した世界で“もうひとつのフランス革命”が語られます。物語には、機械の兵団を使って民衆を虐殺するルイ16世や、そんな夫を恐れるマリー・アントワネット、体制に立ち向かうため主人公の助けを求めるロベスピエールなど、様々な歴史上の人物が登場。プレイヤーは次第に人間と機械が織りなす革命の渦に巻き込まれていきます。

 

3goo.co.jp

 

感想

端的に説明すると、「機械人形が主人公の、フランス革命をモチーフにしたライトなソウルライクゲーム」といった感じです。『ダークソウル』シリーズほど難しくはありませんでした。難易度の高いゲームをプレイしたい人や、バグや不具合に厳しい人には勧めにくいですが、私は充分楽しめました。アクションが苦手でも難易度の設定が可能なので、いわゆる「死にゲー」や「ソウルライクゲーム」に挑戦してみたいけど難しそうで手が出ない、フランス革命時代の雰囲気を味わいたい、といった人には勧められるのかな、と思います。全体的に見た目や動きのデザインがカッコよくて、とても素敵なので、私はこのゲームが結構好きです。諸々あって1周しかやってないけど(小声

 

先述にもありますが、不具合が割と多くてプレイしながらヒヤヒヤしていました。突然ゲームがクラッシュしたり、一時的に止まったり、運悪く地形にハマったら最後、抜け出せなくなって延々とジャンプモーションを眺めることになったり。そういうのがなければ、もっとよかったのになって思います。
※現在では解消されている可能性があります。

 
キャラクターデザインは好みが分かれそう

「オートマタ」という言葉から『NieR:Automata』のようなJRPGっぽい美麗なグラフィックを想像し、勝手にがっかりしている人を見かけましたが、全く関係ありません。機械人形という点では同じですが、『Steelrising(スチールライジング)』の主人公「アイギス」は、人間というよりは、球体関節人形に攻撃用の機構を取り付けたような見た目のデザインです。私としては単なる人間の形ではない主人公のデザインは個性的で好きですが、「怖い」とか「気持ち悪い」などの意見も見かけたので、好みの問題ですね。

 

主人公は多少キャラメイク出来るのでまだいいのですが、洋ゲーにありがちな、NPCがほぼリアルおじさん&おばさんという仕様。史実モチーフに作られているので、これはこれで雰囲気があっていいのだけれど、個人的にはもうちょっとそれぞれのキャラを立ててもよかったんじゃないかなと思います。というのも、どれが誰だか見分けがつきにくくてですね……今となっては顔と名前が一致しません……(プレイしたの11月だからね……


ストーリーについて

正直なところ、よく解りませんでした……
私自身のステータス的にINT(知識や理解力)が足りていないのもあるのですが、フランス革命について詳しいと、その辺りの所感は違ってくるのかもしれません。少なくとも史実について勉強になるとか、っていうよりは、フランス革命のきっかけと大まかな流れみたいなものしか私は受け取ることが出来ませんでした……
主人公のバックグラウンドを主軸にすればもっとドラマチックに出来たんじゃないか、とも思うのですが、うーん、どうなんだろう……


システムについて

概ね『ダークソウル』だなってなりました←
ただ、「オーバーヒート」と「冷却」のシステムは割と面白かったです。
詳細は以下。

・「スタミナ(稼働力)」を使い切ると「オーバーヒート」状態になり、一時的に行動制限が発生する
・タイミングよく「冷却」を行うと、即座に「オーバーヒート」を解除できる
・「冷却」を頻発し過ぎると「凍結状態」となり身動きが取れなくなる
・タイミングを間違えて「冷却」に失敗すると「オーバーヒート」の時間が逆に伸びてしまう

 

「冷却」のシステムがあることに気が付くまでに時間かかりましたが、(チュートリアルはちゃんと読もうな)駆け引きは割と面白かったんじゃないかなと思います。

 

他の特徴としては『ダークソウル』に比べると、ジャンプしたり鍵縄で移動したりといった立体的な上下移動の概念があるので、そこも特徴かなって気がしました。

 

システムとは関係ありませんが、ストーリーが進むほど敵の配置がスカスカになっていってる気がして、「もっと戦わせてくれ!(戦闘狂)」ってなってました。ラクでいいけどね。


街並み、装備、敵のデザインについて

建物とかお庭とか、街並みが綺麗です。フランスの土地の名前をなんとなく覚えられるのもよかったですね。テレビとか見てる時に、「あ、ここ行ったことあるー(ゲームで)」ってなりました。探索するだけでも割と楽しめると思います。

装備のデザインも、この時代の服装っぽくてアンティークが好きな人とかには刺さると思います。集めて着せ替えするの楽しかったな。

敵のデザインなんかもそれぞれ個性的で好きでした。ブリキのおもちゃ感もありながら、ナメて近づいたらズッタズタにされる感じが怖いのとか。

どうでもいいですが、武器の種類に「鉄扇」があって、私はそれが決め手でこのゲームを購入しました。踊るように戦うのはカッコよ過ぎる。


お気に入りの敵

名前は忘れましたがラッパを持った雑魚敵が好きでした。攻撃するためにラッパを振った時、「フォン"ッ」って音がするんですよね。まさにラッパを振った時の音って感じで、こだわりを感じました。ラッパを振った時の音なんて実際に聞いた経験はないんですけどね(うわの空

 

 

プレイ時の注意点

ここからは、私がこのゲームのプレイ時に注意していた点とか、遭遇した不具合やバグ、トラブルなどをまとめてみます。プレイしている方の参考になれば幸いです。
※PS5でしかプレイしてないので、他ハードではそんなことない、とかあるかもしれませんが、そこはご了承ください。

 

ゲームがクラッシュすることがあった

地下道で壺を割った瞬間にクラッシュしました。
壺周りは何やら不穏な気配がしていたので、途中から出来るだけ触らないようにしていました。私は1度しかクラッシュには遭遇しませんでしたが、「よくクラッシュする」というコメントを結構見かけたので、壺とか関係なく多少は覚悟したほうがいいかもしれません。

 

ゲームが一時的に止まることがあった

バスティーユの塀」で丘のような場所にジャンプして乗ろうとしたら、片足の爪先が地面に着いた直後に画面が停止し、操作不能に。数十秒後に操作可能になりましたが、停止中はいろんなボタンを押してみても何も反応しなかったので、めちゃくちゃ不安になりました。PSボタンは反応していたと思うので、単純に読み込みが遅れただけかしら。

 

落下モーションを繰り返したまま抜け出せなくなる場所がある

炎の出ている瓦礫とか、道と道を隔てているような場所をジャンプして無理やり通ろうとしたりするとハマります。ガションッ、ガションッ、ガションッ、とかやってる場合ではないのよ。とはいえ、上部が折れ曲がっている門は通れるし、通れるのか通れないのかどっちなんだいっ、みたいな場所もあるのが厄介なところですが、パワーで解決しようとするのはオススメしません。道なき道は行かないのが無難です。

 

アイテムを使用しないと抜け出せなくなる場所がある

段差と、そのすぐ下に配置された木との間に出来ている隙間です。
お屋敷(だったかな?)に庭みたいな所があって、赤いでっかい敵がいて……段差の……下に……えー……言葉で表すのは非常に困難なので探してみて下さい(諦め
そこになんとなく入ってみたら出られなくなりました、ハハハ。
ジャンプとか特殊モーションをしてみても抜け出せませんでした。ジャンプで抜けられない高さの段差。そこに入った状態でセーブが走ってしまったらしく、ロードし直してもそこからスタートに……。完全に詰んだと思いました。
が、「帰れるアイテムないの?」という天からの助言が! その手だ! 天才か?

ということで、「キャリッジコイン」というアイテムがあれば、キャリッジ(ステージ移動用の馬車)まで戻れるので、持っていたら使いましょう。
私の場合は「キャリッジコイン」は持っていなかったため、初期から持たされているアイテム(所持している全てのエッセンス(お金と経験値)を消費してウェスタ(休憩所)に戻るコイン(アイテム名は忘れた))を使ってなんとか抜け出しました。頑張って稼いだ10000エッセンスは水の泡になったわけですが……

ゲームを一からやり直すよりはマシだよね!
好奇心は猫をも殺す……変な場所には入らないのが吉です……

 

ステータスのアップグレード選択時(ステータスの割り振りするとこ)、「剛力」から他のステータスへカーソルを移動させると、カーソル移動後のステータスの数値がマイナスで表示されることがある

多分、「剛力」で上がった数値からステータスの上昇値が計算されてしまっているんだと思います。詳しく検証まではしませんでしたが、「剛力」以外からカーソルを移動させれば、正常な値で表示されるはず。されてると信じたい←

 

採石場に行く前にサンクルーで「門の鍵」を入手し、採石場をクリア後、王妃のサイドクエストを受け、サンクルーで「コンパス」を使用すると「門の鍵」を入手した場所が示される

私はこれをやって王妃の場所が判らなくなり、しばらく迷子になりました←
結論としては「コンパス」に頼らなくても辿り着くことは可能ですが、不便なのでこの順序で行くことはオススメしません。本来、採石場に行く前にサンクルーに行く必要性は全くなかったはずなので、話の流れには逆らわないほうが無難です。
好奇心は猫をも(以下略

 

「これを壊すには道具が必要だ」と表示される場所について

メインストーリーを進めましょう。そのうち手に入ります。

もう少し詳しく書くと、大ボス(NPCが箱に入れられて悪夢を見せられてるやつ)を倒すことで対応した特殊な能力を手に入れることが出来ます。4番目(だったかな?)の大ボスを倒すことで破壊する能力が手に入ります。

 

サイドクエストで必要なアイテムを持っているにも関わらず、該当箇所に入れない

メインストーリーを進めましょう。そのうち入れるようになります。

私の場合、なんで入れないの? コンパスのアイコン出てるじゃないか。ここだと思うんだけどな……何の反応もないし入れないしもういいか……って後回しにしてメイン進めたら入れた、ということが2、3回ありました。ストーリーを進めないと開かない場所があって、そこを通らないとサイドクエストの目的地に辿り着けないんだけど、その手前の段階の場所にコンパスのアイコンが表示されるせいで混乱しちゃうんですよね。
ラスト手前までプレイしても入れないという場所はなかったと思うので大丈夫だと思います。大丈夫だと思います(言い聞かせ

そういえば一カ所、最後まで開けられない箱があったけど、あれはサイドクエストかどっかで分岐してるんだろうか……

 

ラスト周辺のイベントシーン、ルイ16世からマリー・アントワネットへ主人公を引き渡す際、主人公のキャラクターモデルがプレイヤーのキャラメイクと異なるデザインのモデルになっている

「いーや、お前誰だよ!?」と盛大にツッコんでしまいました。結構重要なシーンなのに、誰も気が付かなかったのでしょうか……それとも私だけなったの……? ストーリーの最初に戻るわけだから、わざと? とも思ったけど、やっぱり外見を引き継いでないとおかしいような気がします。本名で呼んでるし。外見まで変えられてしまったってことなのかな……??
そこまでのイベントシーンで表示されていた主人公のモデルは、過去の話でもプレイヤーがキャラメイクしたモデルしか表示されてなかったと思うので、そこだけ初期化はストーリー的にもしないんじゃないかって気がするけど……
まあ……プレイには問題ないです……ただ「ん……?」ってなるだけです……

 

クリアしたらニューゲームするしかない

クリア済みのセーブデータをロードするとエンドロールが流れます。全然いいんだけど、ラストステージに行く前に戻ってくれたら嬉しかったかもしれない。ちなみに周回要素が追加されたようですが、そちらはプレイしていないので選択したらどうなるのかまでは知らないです←

 

 

無視できるレベルの細かい不具合

主人公が目の前にいても攻撃してこない敵がいる

何もしてこないフリをしてなんかしてくるのかなと思ったら殴り放題でした(コウメ太夫) AIが止まってるのかな?

 

NPC達との会話時、セリフのテキストは表示されるが、ボイスが鳴らないことがあった

逆だったら困るけど、何言ってるかは解るのでセーフ←

 

足音やオブジェクト破壊時のSEが鳴らない場所がある

地下道で頻発してたイメージ。
違和感はありましたが、プレイには問題ないので無視。

 

ミラボー伯爵など、主要NPCとの会話イベント直後、主人公が高い所から落ちてきて着地することがある

困ることはなかったけど、大はしゃぎしてるように見えなくもない。

 

噴水や池などの近くで、主人公の足元に出る波紋の位置が見た目と一致していない場所がある

プレイには問題ないけど違和感はある。
ちなみに水辺の近くで、水のない地面を歩いているのに水辺のSEが鳴る場所もあります。

 

建物のコリジョンが見た目と一致していない場所がある

違和感はありましたが、特に困ることはなかったです。
奥に家のドアがあるのに、ここだけなんか出っ張ってんな、っていう程度です。


今はいろいろ修正されているかもしれないですが、私がプレイした時はそんな感じでした。まあ不具合はね、どんなゲームにでも出るから……うん……

 

ということで、以上、ゲーム『Steelrising(スチールライジング)』の感想とプレイ時の注意点でした。興味を持った方は、ぜひプレイしてみて下さいね!